高校生からの質問状~学校多忙化解消への道は困難?~

右のグラフはSmileういんずが過去10年間に行った担当不在サポート校数の推移を表したものです。コロナ禍で、休校やリモート授業などが続いた2020年を除くと年々増えています。学校多忙化の解消はなかなか難しいようです。

 

昨年、探究授業の一環として教師の過重労働問題を研究している関東の高校生から、自分たちの市周辺には教員をサポートする団体はほとんど見当たらないので、Smileういんずにいくつか質問をしたいというメッセージが届きました。

その中から一つを紹介します。

Q活動を始めるにあたって困難だったことはありますか?
私たちはなぜSmileういんずさんのような取り組みがあまり浸透していないか疑問に 思っています。そのため、何か困難があるものなのかと思いました。取組が全国に広がって行かない原因をどうお考えですか?(一部抜粋)

A 活動を始める時、先行事例を調べましたが全国に例はなく、公教育のただ中に民間団体が入っていくことは簡単ではないと思いました。そこで知り合いを通じて設置者である新潟市教育委員会と話し合いをしました。ボランティアなら、と許可が出ましたが、私たちはサポーターに交通費くらいは払いたいと思っていましたので資金をどう確保するかが大きな問題でした。様々な人と会い、セミナーにも参加し、Smileういんずの仕組みを作りました。活動に賛同してくれる賛助会員から入るお金を活動費の基にして少しずつ活動を広げてきました。学校からお金をもらわないのでサポートに入れば入るほど活動費が足りなくなります。依頼は毎年右肩上がりに増えているので、活動費確保は今も私たちの大きな課題です。
 全国に広がらないのはなぜか、とお尋ねの件ですが、私どもの事務局には近隣市町村ばかりでなく全国各地から問い合わせや視察が年に数件あります。その地域にあった方法で少しずつ学校を支援する活動が広がってくれたらと期待しているところです。上述したように、仕組み作りが大変なので、私どものノウハウで役に立つところがあればいつでもお話する用意があります。

 

 サポートが広がらない理由。皆さんはどう考えますか?それにしても、問題を掘り下げて考えている高校生がいることに未来への

希望が湧いてきます。